2007/09/18
HDCPはアクセスコントロール・CPRMはコピーコントロール
【@文科省のページ】
珍しく私的なメモ。技術的保護手段について。
文部科学省の資料に興味深いものを見つけた。
次世代の著作権保護技術の分類である。それによると…
・HDCP
DVIやDVI互換HDMIケーブル経由で、
次世代DVD(BDやHD DVD)を再生時に必要になる
HDCPという著作権保護技術は、アクセスコントロール。
・CPRM
HDDレコーダーのDVDへのムーブ時に用いられる
CPRMという著作権保護技術は、コピーコントロール。
(同時にアクセスコントロールでもある。)
・CSS
現行DVDに用いられている
CSSという著作権保護技術は、アクセスコントロール。
・AACS←文科省資料ではないです。個人的推測。
次世代DVD(BDやHD DVD)などに用いられる
AACSという著作権保護技術は、コピーコントロール。
(同時にアクセスコントロールでもある。)
【クラックの違法性】
アクセスコントロールとコピーコントロールで
何が異なってくるかというと、
クラックすることが違法かどうかの扱いに関する点である。
簡単に言えば、アクセスコントロールは、
私的利用の範囲で解除したとしても違法ではない。
一方のコピーコントロールは
解除すること自体が違法性をもつ。
この点、上記ページで文科省も明言している。
「CSS、CAS、HDCP等の
アクセスコントロール機能のみの技術について
それを回避する装置・プログラムに関しては、
現行の著作権法における規制の対象とはならない」
「CPPM、CPRM、DTCP、VCPS等の
コピーコントロール機能にアクセスコントロール機能を
加えた技術に対する回避専用装置・プログラムについては、
解体・分解して、コピーコントロールの回避以外に
実用的な意味のある機能を持たない部分がある場合は
その部分は回避専用装置等として、
現行法においても著作権法第120条の2により、
規制の対象となると考えられる。」
【技術的保護手段なんてクソクラエ】
正直言って、著作権保護技術というのは
消費者にとって邪魔モノ以外のなんでもない。
HDMIでデジタル環境が少し便利になったかと思いきや、
そのコンテンツである次世代DVDにはHDCPという
保護技術がかかっており、液晶・グラボ・ソフトが
HDCP対応でなくてはならない。
数年前に買った液晶モニタはHDCPに対応してないから
買い換えないと、次世代DVDを再生することができない。
別に液晶の大きさや画質などの性能に
不満があるわけではないとしても、HDCP非対応を理由に
「再生が!」できないのである。…フザケテナイ?
いくらアメリカ様・ハリウッド様の要望だからって、
これじゃ次世代DVDの普及を妨げるとしか思えないのだが。
とりあえず、HDCPはアクセスコントロールであり
イジっても現行法上罰せられないことが確定したわけで、
クラッカーの皆さんは早く暗号を解除するソフトなり
何なりを完成させて、次世代DVD普及に助力して欲しい。w
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