【追記】
2013年5月末に、PLANEX社から
PL-MHL01-EZ、PL-MHL02-EZ、PL-MHL03-EZ
という製品が出ました。
2000円以上の価格だったMHLケーブルを、
1000円以下(実売)まで下げてくれました。
この製品をキッカケに、
MHL規格が、流行ってくれると嬉しいですね。
(追記以上。以下本文)
筆者は、最近「LC-24K7-W」を購入した(記事)。
SHARPのK7シリーズ(↑LC-24K7↑,LC-22K7,LC-19K7)は、
MHLに対応している。
※K7以外でも、最近のSHARPのテレビだと、
LC-52W9,LC-46W9,LC-40J9,LC-32J9,
LC-40H9,LC-32H9,LC-24K9 がMHLに対応している。
【MHLに対応するテレビ・ディスプレイ】
LC-24K7-W@Amazon(9月中旬・27800円)。
LC-24K7には、MHLケーブルやHDMIケーブルが付属していない。orz
日本サムスン「S24B750V」~スマホ接続用MHL対応のデザイン重視ディスプレイ(watch)
S24B750Vには、MHLケーブルが付属している。
LGエレクトロニクス・ジャパン「IPS277L-BN」 ~MHL対応の27型フルHD IPS (watch)
IPS277L-BNとIPS237L-BNには、MHLケーブルが付属している。
【MHLを調べてみる。】
Wikipediaによれば、
MHLとは「充電機能+microUSB(B-type)」規格のこと。
最近のスマホにはMHL対応が増えている。
スマホを充電しながら、映画をディスプレイに映し続けることができる。
※充電せずに2時間映画を流し続けたら、途中で充電が切れちゃう。
けど、MHL対応スマホなら大丈夫。
映画を切れずに見れるってこと。
MHLは、現状であまり流行ってない
なぜか。
MHLの"親"になれるテレビやディスプレイが少ないからだ。
んで、SHARPのK7シリーズはMHL対応する稀有なテレビ。
執筆時、国内流通中のテレビで唯一かも。
PCディスプレイだと、SAMSONやLGの新機種一部がMHL対応。
筆者の手持ちのauスマホGalaxyS2 WiMAXはMHL対応。
2012夏モデル以降のスマホはほぼMHL対応している(iPhone以外)
サムスン電子
GALAXY S II SC-02C docomo
GALAXY S II LTE SC-03D docomo
GALAXY NEXUS SC-04D docomo
GALAXY S II WiMAX ISW11SC au ←☆
GALAXY Note SC-05D docomo
GALAXY S III SC-06D docomo
※GalaxyS3以降(S3系,S4系,Note2)では、
MHLが11ピンと特殊。変換パーツが必須なので注意。
(多くの他機種とケーブルが、5ピン)
HTC
HTC EVO 3D ISW12HT au
HTC J ISW13HT au
LGエレクトロニクス
Optimus LTE L-01D docomo
PRADA phone by LG L-02D docomo
ソニー・モバイルコミュニケーションズ
Xperia GX SO-04D docomo
Xperia SX SO-05D docomo
富士通・富士通モバイルコミュニケーションズ
REGZA Phone T-02D docomo
ARROWS X F-10D docomo
ARROWS Z ISW13F au
ARROWS A 101F softbank
シャープ
AQUOS PHONE ZETA SH-09D docomo
AQUOS PHONE sv SH-10D docomo
AQUOS PHONE SERIE ISW16SH au
AQUOS PHONE Xx 106SH softbank
対応テレビ+対応スマホがある・・・
これは、試してみたい!
MHLケーブルを探すことにする。
【MHL参考記事】
HDMI端子のMHL™対応について(2012年8月30日 更新)SHARP
第506回:MHLとは - ケータイ Watch
スマートテレビはもういらない!? テレビと連携する「MHL」の魅力 2012年06月13日 15時00分更新 文● ASCII.jp編集部
【最新デジタル&家電用語解説】電力供給も可能なスマホ向け次世代転送規格
microUSBポートから映像が出力できる「MHL」2012年6月4日掲載
MHL 2.0が登場:これから普及するインタフェース、MHLの現状 Android端末を中心に採用が進むモバイル機器用インタフェース「MHL」。ここへきて、AVアンプなどの対応機器も増えてきた。[芹澤隆徳,ITmedia]
最新規格「Ver.2.0」の内容も紹介 シリコンイメージ、モバイル機器向け「MHL」インターフェースの技術説明会を開催 ファイル・ウェブ編集部2012年06月13日
CEATEC JAPAN 2012:スマートフォ……ん? MHL 2.0の思わぬ使い方 Androidスマートフォンを中心に採用が進む「MHL」だが、ここへきてプロモーターも想像していなかった応用機器がいくつも登場しているらしい。2012年10月09日
【MHL変換アダプター・・・?】
んで、MHLケーブルを探してみる。
しかし、「MHL変換アダプター」なるものがイッパイでる。
これなのか?と迷ったが、コレジャナイ感。
※↑のような「MHL変換アダプター」は、
多くのMHL非対応テレビのHDMIと、
MHL対応スマホ(など)を接続して、
間に給電用ACアダプターをかませることで、
「なんとなくMHLっぽい環境」を作る製品。
iPhoneやiPadでいう「Apple Digital AVアダプタ」。
本来、ニッチ商品の部類だと思うんだけど、
MHL非対応テレビ(普通のHDMI搭載)を
持っている人が多いため、メジャー商品になってる矛盾。
テレビやディスプレイ側はフツーのHDMIなので、
MHL対応テレビでも一応使えるけど・・・ACが邪魔。
【MHLケーブル(本物)】
SHARPは公式でMHLケーブルを作っていない。w
「接続するには、市販のMHLケーブルが必要です。」
ってアナウンスしているけど、リンクもなし。
MHLケーブルとはなんぞや???
ちょい、検索する。と、
ソニーのDLC-MA20という商品がヒットする。(9月発売)
ソニーストアで3,980円。
これがMHLケーブルである。
変換ケーブルと違い、間にACアダプターとかいらない。
ソニー以外だと、この辺が出してる。
BUFFALOのBSMPC16Mシリーズ(4月発売)
ELECOMのMPA-MHLCシリーズ(8月発売)
どちらも、2000円を超えている。。。
BSMPC16M07BK BSMPC16M10BK BSMPC16M15BK BSMPC16M20BK BSMPC16M30BK
MPA-MHLC05BK MPA-MHLC10BK MPA-MHLC20BK MPA-MHLC30BK
【高い!】
microHDMI(HDMI-D端子)Iケーブル(充電機能なし)が、
1000円を切っている(数百円)ことを考えると高い!
※microHDMIとMHLは端子が異なります。似ているだけ。刺さらない。
→Xperia acroHDのmicroHDMIポートに、MHLケーブルの端子は入りません。
また、 Xperia acroHDのmicroUSBにMHLケーブルをさしても充電できません(仕様)。
ただ、DesireHDのmicroUSBにMHLケーブルをさせば、充電はできます。
充電でケーブルを選ぶスマホ(MHL非対応Xperia全般)は、充電も不可能ってこと。
それに、「MHL変換アダプター」が
1000円ほどで売ってるのに、
どう考えても部品数が少ないMHLケーブルの方が高い逆転価格。
上海問屋 DN-68875なんて、
HDMIセレクター+MHL~MHLケーブルつきで、
送料入れても3000円弱。やっす。お買い得ぅ~。
MHL規格を流行らせたいのなら、
廉価なMHLケーブルを流通させないとダメぽな気がした。
ebayとか探しても見つからない。
500円で買えるのはいつの日か。笑
→【追記】
PL-MHL01-EZが、
2013年7月、送料込み500円以下で販売されていました。
ほしい物リスト追加をオススメします。
【レビュー】
高いけど、ボッタクられてみた。笑
Amazonが一番安かった。
パッケージ表。
パッケージ裏。
裏面には、TVに「LED AQUOS K7シリーズ」との表示。
スマホは、Galaxy、Optimus、EVO3Dの表示。
これからMHL対応TVは増えるだろう。
HDMIの「入力2」がMHLポート。
MHLって表示があればわかりやすいのにナイ。
余談。
AQUOSの電源をOFFにしていても、充電はされる。
MHL非対応のmicroUSB機器に挿しても、充電される。
(当然、HDMIに映像は出力はされないが。)
【出力してみる】
ホームスクリーンを表示。
スマホとAQUOSが、ミラーリングされている。
2chまとめアプリのアイコンが2つあるのはご愛嬌。
このGalaxyS2WiMAXは、ネット閲覧専用機として使っている。
入力切替の画面。
「S5PC210」との表示がされた。
これは、GalaxyS2系に搭載されるCPUの型番。
機種によって異なるだろうけど、
MHLに対応したスマホを接続すると、
その機種名がTV(ディスプレイ)に表示される。
【AQUOSリモコンでの操作】
AQUOSリモコンでの操作が、できる。
(これは、PS3のCECと同じ仕組み。 )
・SONYのブラビアリンク
・東芝のレグザリンク
・Panasonicのビエラリンク
・SHARPのAQUOSファミリンク
MHLテレビが、これらに対応していれば使える。
選択・起動が十字ボタンと決定ボタンで可能。
ただ、使えても、そこまで使いやすいものではない。笑
しかし、反応速度は遅め。
これは、リモコンの赤外線→テレビ→HDMIの信号
という経路をたどる以上、仕方がないのかも。
スマホと同じく、PS3+AQUASでも、XMBの反応は遅い。
(端末の性能でカバーできるものではないということ)
→リモコンでのスマホ操作は期待すべきではない。
また、アプリの起動までは問題なくできても、
タッチキー操作を前提とするアプリは、使えない。
たとえば、Google Mapsアプリは、地図を動かせない。
(追記)
XperiaVL(auのSOL21SLA/Android4.1.2)をMHL接続したところ、
以下のような操作方法の説明が表示される。参考に。
通知バーから、「MHL設定」を開いたところ |
TVリモコンを使用して画面の操作をすることができます。なお、カラーボタンが利用できない場合があります。 |
リモコンの十字キーと決定キーが使える。 |
カラーボタンの動作は端末に依存しているものと思われる。 |
メディアコントロールが使えるのは、少し驚いた。 |
カラーボタンは動作しなかった。
リモコンの「十字キー」と「決定キー」が使える。
リモコンの「終了キー」が「戻る」として機能した。
・相性問題
GalaxyS2WiMAX+AQUASLC-24K7-Wの環境では、
MHL接続後、数十秒後に効かなくなる。
これは、GalaxyS2WiMAXの相性問題である。
※AQUAS+XperiaVLを接続した場合には問題が起きない。
SHARPの公式ページでは、
AQUAS+SHARP製スマホのみ
MHLの互換性を検証している。
SHARP製スマホ以外ではリモコンが効くのか
使ってみないとわからない状況につき注意。
【ゲームプレイ】
いずれもタッチ操作で試した。
ケリ姫クエストで遊んでみる。
このように普通に表示される。
遅延も感じなかった。遅延するようなゲームでもないか。
EAのDead Spaceで遊んでみる。
見ての通り遅延はない。
スマホをMHLやHDMI接続しても、遅延はなさそう。
もちろんスペックにもよると思うけど。
そもそも、スマホのデュアルコアCPUを
フル活用するようなゲームがAndroidに存在するのか疑問。
もちろん、タッチ操作なので、
大画面を見ながらだと非常~に操作がやりずらい。
どこをタッチしているのかわからなくなる。
ハードキーのあるBluetoothゲームパッドが必須だと思う。
ぶっちゃけ、そこまでして大画面で
スマホのゲームをプレイする需要があるのか、
疑問に思った。<実際にやってみて
高画質で遊べるのはいいんだけど、
それだったら、PCゲームでいいんじゃないか?
なによりゲームだと操作性が問題になる。
ゲームパッドだとそれを充電する手間もかかる。
う~む。。。
【Hulu】
HDMI出力が無効になっています。(記事初出時) |
Huluのアプリを使用。
結果は「HDMI出力が無効になっています」という
表示が出て、残念ながら再生できなかった。
Androidアプリでは、HDMI出力に未対応らしい。
PCやPS3ではもちろんHDMI対応なので、
スマホも対応するのが当然だと思うんだけどなぁ。
2013年7月に再度試したところ、再生できた。
2014年3月に再度試したところ、HD画質で再生できた。
機器は2013年夏モデルの206SHを使用。アプリ使用。
これにより、「風呂で防水hulu、風呂出てテレビhulu」という
なんとも理想的なシームレスVOD環境が出来上がった。
ちなみに、Androidのブラウザで
Hulu再生を試したところ、
・ChromeはFlash未対応でダメ
・Firefoxでは、Huluに蹴られてしまった
Huluアプリを使うしかなさそうだ、ということ。
【PCライクに使えるか】
秋葉方面では話題の「スティック型Android」。
MHLを使えば同じような環境が
よりチープに作れるんじゃないか。
ちょっと試してみる。
手持ちのBluetoothマウスM555B。
これをGalaxyS2WiMAXに接続してみる。
※GalaxyS2WiMAXは、Android4.0に更新済み。
すると、画面上にカーソルが出現する。
感想:うーん、、、微妙。笑
Android版Chromeでブラウジングを短時間試した。
使いやすいとは言いがたいな。
Androidはタッチ操作に最適化されている。
マウス操作の設定は、「ポインター速度」くらい。
なにが1番不便かっていえば、
「ホームボタン」がマウスに割り当てられていないこと。
どうやってホームスクリーンにいけばいいのか不明。
右クリック等に割り当てられればいいのに。
マウスでのスクロールも行きすぎてしまう感じ。
ホーム画面で→ ←にいくにはチルトホイールが使える。
要は、Android版Setpointがあればいいんだよねぇ。。。
有志のソフトでないかPlayストアで検索したが、
ネズミのゲームがイッパイでるだけだった。笑
これだったら、手元のスマホを
直接タッチ操作したほうがマシかなぁ。
MHL接続中のタッチ操作の難点は、
TV(ディスプレイ)を見ながらだと、
自分がどこをタッチしているのか見失うこと。
【スティック型Android vs MHL接続Androidスマートフォン】
MHL接続Androidスマートフォンは、なんとも歯がゆい。
でも、「スティック型Android」よりは
「スマホ+MHLケーブル+Bluetoothマウス&キーボード」の方が
便利だと思う。
・スマホは解像度やCPUのスペックが高い。
・給電用のUSBケーブルがMHLには不要。
・タッチ操作にも対応している。
・スマホにはBluetoothが標準搭載。ワイヤレス接続できる。
・GooglePlay(アプリ等)に標準対応している。
・↑アプリなどで動作保証外になる可能性が低い。
・キャリアの動画音楽配信などに対応している。
・普段使っているスマホなので設定やら何かと便利。
【MHLは過渡期製品かねぇ~】
未来を見れば、MHLは過渡期なんだろうなぁ。
IntelがスマホCPUに参戦してきている。
Motorola RAZR iは、IntelのAtom Z2480を搭載して米国発売済み。
そうすると、Intelが提唱するWiDiが搭載されてくるだろう。
TV(ディスプレイ)にワイヤレスでスマホの画面を
表示できるのが当たり前になりそうだ。
そうなったら、
「MHLケーブルなんて昔買ったなぁ」みたいに懐古しそう。
〆