現在、筆者はニュージーランドにいる。
1ヶ月ほどの旅行をしているところ。
とりあえず、インターネット環境がなければ、
どうにもならないので、SIMを用意してみた。
【SIMカードゲットまで】
事前に日本で検索しておいたところ、
この方のブログで、いい情報を発見。
【TOOL】 ニュージーランドの旅行者向けプリペイドSIM・ NZ Visitor SIM でモバイルデータ通信環境を整えるまでの顛末を書き記しておきたいhttp://onemiletoheaven2.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/tool-nz-visitor.html
Grab a NZ Visitor SIM
(NZ Visitor無料SIMをゲットせよ)
http://www.2degreesmobile.co.nz/nzvisitorsimどうやらオークランド国際空港のロビーで、
2degreesというキャリアの
SIMカードが無料で配布されているらしい。
※現在、配布終了。後述。
まず、入国審査以前の免税店で、
Can I get 2degrees SIM?と聞いてみる。
すると、引き出しから、SIMカードを取り出して、
10ドルだよ~、と言われてしまった。
それじゃない。無料でもらえるSIMが欲しい。
次に、オークランド国際空港のiSiteで
「SIMカードください。」と言ってみた。
Can I get 2degrees SIM for free?(最後を強めに。)
すると、おばちゃんに、
「前はあったんだけど、もうどこにもないよ」
的なことを言われてしまった。
念の為に、everywhere?と聞いても同じ対応だった。
おそらく、オークランド国際空港では、
2degrees SIMは、在庫切れ・品切れ、で配布していない。
ウェリントンが筆者の目的地であり、
国内線に移動しなければならなかったため、
オークランド国際空港でのSIMゲットを諦めた。
で、ウェリントンまで約1時間飛行機に乗る。
ウェリントン(首都)も、日本から直行便はないものの、
国際空港ではあるため、VistorsSIMがあるかも。
しかし、インフォメーションで聞いてみるものの、やはりなかった。
どうやら、空港では、品切れになってしまっているようだ。
そりゃ、10ドルのSIMが無料配布されていれば、
もらっていく人が多いだろうねぇ。
というか、このSIM、観光客の証明(パスポート提示)とかが
不要で、誰でも普通にもらえてしまうため、
ニュージーランド国民も、もらっていってると思うわ。w
※ニュージーランドの人も、プリペイドスマホを日常使います。
結局、両空港ではSIMゲットならず。
Here is a list of places(PDF 66K) where you can pick up your Free Visitor SIM.
Please note that Micro SIMs are only available from JR Duty Free shops.
よくよく調べると、PDFファイルの一覧にも、
いまはオークランドとウェリントンの空港(isite)が
表示されていない。取り扱いをやめちゃったのかな。
で、筆者がどこでゲットしたか、というと、
バックパッカー用の宿泊施設である。
ウェリントンのBase Backpackers Wellington。
筆者はこのホテル(モーテル)には滞在していない。
ただ、受付でSIMのことを聞いたら、普通にもらえた。
他のレンタカー屋などにも電話で問い合わせてみると、
「レンタルするお客用だから、他の人にはあげないよ」という
塩対応で、SIMをもらえないお店が多かった。
Base Backpackers Wellingtonでは、店員に聞いたらすぐもらえた。
このへんは、配布対応店舗ごとに対応が違うようなので、
事前に電話で確認してから、移動したほうが無駄足にならない。
「SIMがないのに電話しろ」って少しトートロジーかもだが。
公衆電話とか、そういうもので聞いたらいいかもね。
というか、Free=無料でゲットできないだけであって、
10ドルの有料ではゲットできるのだから、それでいい気もする。w
【SIMロック携帯】
筆者が使うのは、日本から持ち込んだ
auのisaiというLG製スマートフォンである。 (LGL22)
日本から海外旅行に行く人に気をつけて欲しいのは、
基本的に日本の携帯はSIMロックがかかっていること。
SIMロックがかかってる携帯は、海外SIMでは使えない。
(というか、日本の他キャリアSIMでも使えない。)
SIMロック解除サービスは、キャリアが有料でやっている。
・docomoは、ここ数年発売している全機種で対応。3000円。
・auは、非対応。他社と周波数が違い、SIMロック解除が無意味だから。
・SoftBankは、4機種だけで対応。3000円。
SIMロックを解除したスマートフォンは、海外SIMで使えることになる。
逆に、SIMロックを解除しないでも、
日本のスマートフォンは日本の契約のまま、
海外ローミングで使える。
しかし、メチャクチャに割高料金で、パケ死リスクもある。
これは、全くオススメできない方法である。
「1日2980円」取られると考えれば、だいたい合ってる。
・docomoは、海外パケ・ホーダイや海外1dayパケ
・auは、海外ダブル定額
・SoftBankは、海外パケットし放題
例えば、今回筆者が2degreesのSIMを入手して、
利用するまでにかかったお金は19NZドル(約2000円弱)である。
SIMをコンビニで買ったとしても、10NZドル(約1000円弱)ぽっち。
これには、プリペイドの利用可能額がチャージがされる(契約中は1年間有効)。
通話は90分、通信も500MBまで使える。当然に現地SIMが安いことがわかろう。
では、なぜ、docomoユーザーの筆者が、あえてauのisaiを選んだか。
もちろん手元にあったから、というのもあるが、
海外での使用を想定して端末を入手していた、という経緯がある。
auのスマートフォンは、すごく投げ売りをすることでMNP業界では有名。
なかでもLGのisaiは、2014年2月以降、
4万円以上のキャッシュバックをつけて、投げ売りをしていた。
本体価格も一括0円なので、ものすごーく安かったのだ。
昨年末発売のauスマホ「isai」がMNPで一括0円+4.5万円キャッシュバック同時期登場のARROWSもMNPで一括0円+5万円に(watchの記事)
安いとはいえ、性能的には、なんの問題もない。
そして、なによりも、キャッシュバックまでついている。
これが、docomoだと、ここまでのキャッシュバックはない。
また、docomoの投げ売りは、本当に型落ち機種だけである。
MNPも転出手数料や新規事務手数料がかかるため、
最低でも5000円、2年中途解約だと15000円はかかる。
これをカバーできるキャッシュバックがあるのは、auだけ。
おまけに、isaiでは、「テザリング」が海外SIMで普通にできる。
だから、isai経由のWi-Fiを、他のスマホ・タブ・PCでシェアできる。
docomo端末のテザリングは、docomo契約SIMのみでしか稼働しない。(参照)
その点、au製の端末は、au契約SIM以外での稼働が、
電波の関係で想定されていないのか、制限なく海外SIMで使えた。(好印象)
そして、何よりも注目しなければならないのが、
isai=LG製が、自分でSIMロック解除コードを購入して、
SIMロック解除をすることができる点である。
この手続は、本当に簡単。
http://www.sim-unlock.net/というページにいって、
LG G2という機種を選択。IMEIを入力。PayPalで支払う。
NCKコードを入手したら、これを、端末に入力するだけ。
isaiのベースになった機種(G2)がグローバルモデルなので、
auの電波以外にも、海外の電波に対応してくれているからである。
前述のwatch記事では、ARROWS Z FJL22も安いのだが、
この機種は、富士通製=日本製のモデルとなっている。
日本製のauスマホは、国内限定機種だったりするので、
違法な改造をしなければ、海外の電波に対応してくれない。
国産限定スマホは、買っても無意味なので、やめたほうがいい。w
(※国産スマホでもグロスマ=Xperia等なら大丈夫です。)
スマホは、毎年モデルチェンジするため、
isai LGL22が最適解になるのは「2014年だけ」だろう。
海外スマホ選びのポイントは、いくつか。
・グローバルモデルであること。SONY・HTC・SAMSON・LG等
・SIMロック解除のNCKコードに対応していること。
・SIMロック解除のNCKコードの料金が、安価であること。
(LGは1000円程度でした。Xperiaだと、3倍ほど取られます。)
上記を前提にして、国内で買うときのポイント。
・端末が、一括0円であること。
・MNPでは、キャッシュバックがもらえること。
このへんに注意をして、購入するといいと思う。
ちなみに、海外専用にSIMフリースマホを購入する手もある。
Amazonで「SIMロックフリー」と検索すれば、わんさか出る。
△この場合、数万円の端末代金がかかるものの、
◯SIMロック解除の手間がかからないし、
◯適切な端末を選んで、購入する手間がかからない。
△ただし、型落ち機種だと、isai等国内スマホより性能で劣る。
現地での通話(電話)を諦めるのであれば、
Nexus7のSIMが入る上位機種でもいいだろう。(タブレット)
データ通信に絞れば、普通に使えてしまう。
調べ事や、日本との連絡(SNSやメール)には十分だろう。
ついでに、docomoのメールアドレスは、
ブラウザや他社製アプリでも利用をすることができる。
(docomoのスマホ以外から、受信することが可能になる)
そのためには、日本国内で事前に設定をする必要がある。
以下の記事を参照して、設定をすることをおすすめする。
ドコモメール(ブラウザ版) の設定が面倒くさすぎて、素人にはマズできない件。
Androidの「Yahoo!コミュニケーションメールVersion 2.0.0」がドコモメールに対応して、素晴らしい。チャットインターフェイス対応☆
【SIMカード利用登録】
話をNZでの2degreesSIMに戻そう。
2degreesが表示される。 |
筆者は、標準SIM+microSIM両対応のSIMをもらった。
しかし、isaiはnanoSIMカードであったため、一苦労。
こういう作業はSIMカッターがあれば簡単にできるが、
SIMカッターなんて海外に用意してきていない。
しかたなく、ハサミでチョキチョキ切った。
まぁ、やってやれないことはなかった。w
眠たい時にやる場合には、注意した方がいい。
ちなみに、元のauSIMとサイズをあわせながら、
2degreesのSIMサイズにあわせて切っていった。
不安な人は、「nanoSIMカット」等で検索してからやること。
日本の最近のスマホの多くは、microSIMを採用するが、
最新機種だとnanoSIMの可能性もあるため注意が必要。
isaiやiPhone5s/5cは、nanoSIMである。
というか、自分のサイズにあったSIMをゲットすることが、
一番だとは思うのだけど、おそらく2degreesの無料SIMは、
標準+microのSIMタイプしかないので、選択肢はなかった。
10ドルで購入する場合は、ちゃんとサイズを選びましょう。w
・紹介制度の利用
最下部の紹介制度を利用すると、
19ドルのCarryover Comboが無料ゲットできる。
タップアップ前にやる必要があると思われる。
この記事の最下部に書いたので、参照あれ。
・電話をする。
無事に挿入できたら、200番に電話をする。
自動案内で何かを言っているけど、スルーした。
先駆者ブログさん(2012年)は、
暗証番号4桁みたいなことを書かれているけど、
その後の手続で暗証番号を求められなかった。
電話でのタップアップ(利用登録)には暗証番号が必要なのかも。
オンライン(PC+Wi-Fi経由)では暗証番号は不要である。
んで、しばらくすると、SMSが届いた。
SMSには、HPにアクセスしてタップアップしてね、とある。
・タップアップする。
タップアップのリンクは、サイトの下部「Top Up Online」にある。
https://topup.2degreesmobile.co.nz/ONLINETOPUP/
自分の電話番号を入れる。 |
1.自分の電話番号を入れる。022~
2.Top Upは、実は「No Top Up」で大丈夫だった。
これは、クレジットカードで必要な金額だけ決済できるため(下記)。
事前にチャージしておきたい人用に、Top Upはあるのかと。
Prepay Combo Pack$19 Text Comboを選択した。 |
※タブレットの人は、通話ができないため、DATAPACKを選択してください。
90分国内通話をすることができる。
SMS(TEXT)はニュージーランドに送り放題。
500MBの通信ができる。
1ヶ月有効。1ヶ月後、再チャージすれば、最大1年間繰り越せる。
ちなみに、通信通話については、追加購入が可能。なので、
足りなくなったらDATAPACKなり Magic Number Talk Packなり
を追加で購入すればよい。いずれも6ドルからと、安い。
クレジットカードナンバーと
裏面のセキュリティーコード3桁と、
表面の有効期限(月/年)と、
表面のクレジットカード名義人(英語)
を入力する。で、Submit。
これで、普通に使えるようになりました。(通話)
「ローミング」は、できるように設定しておくといい。
山では、2degreesの電波が届かず、ローミングで使った。
※もとから、プリペイなので、異常な請求はこない。
APNの設定画面。 |
2degreesのAPN設定が必要。
「認証タイプ」を「なし」に設定して、保存するだけ。
・2degrees Androidの設定
・2degrees iPhoneの設定
【おまけ】
「Your 2degrees」というサービスには登録しておくべき。
日本だとMydocomoやMySoftBankやauお客様サポートに該当する。
https://secure.2degreesmobile.co.nz/web/ip/login
このページにアクセスして、SignUPする。
で、自分の電話番号を入れる。022~。
すると、SMSで初期パスワードがスマホに送られてくる。
パスを使って、ログインすると、パスワード変更を求められる。
ブラウザ版は、勝手にログアウトされて、
慣れない番号を毎回入力しなければならず、面倒くさい。w
実際に使うのは、アプリにした方がいい。
こちらは、自動ログインに対応しているため、便利です。
・Android版2degrees
・iPhone版2degrees
※初回ログインだけは、ブラウザ版でしかできないため、あしからず。
「Your 2degrees」を使うと、残りの通信料・通話時間が表示される。
ちなみに、海外では無料Wi-Fiスポットが充実しているため、
2degreesSIMでの通信は、補充的なものとして使うと節約できる。
特に、アプリの更新(数十MB使用)をするのは、Wi-Fiでやるべき。
オークランドやウェリントンの市街なら、無料Wi-Fiが見つかる。(参照)
コーヒー屋(カフェ)でも、Wi-Fiが利用できるので、探すといい。
Google Mapsの「地図データ」は、意外とサイズが小さい。
それでも、Wi-Fi状態のときに、NZの滞在都市の地図を、
アプリを起動して予め読み込ませておくと、
2degreesのSIMで使用するデータ量を節約できると思われる。
SNS=LINEやFacebookのために、2degreesの通信料は使おう。
【紹介制度あり】
誰かの紹介で2degreesにTopUpすると、
19ドルのCarryover Comboが無料ゲットできるらしい。
https://www.2degreesworld.co.nz/ |
なので、普通に19ドルを支払ってしまった。
もしこれを使えば、ニュージーランドでの通信がすべて無料に!w
これからTopupしようという人は、これを使うといいかもね。
必要なのは、メールアドレスと氏名(ローマ字)である。
ただ、正確なメールアドレスと氏名である必要はなさそう。
この手続は、SIMをゲットする前にもすることはできるので、
出国前にやっておいたほうがいいと思います。
〆
※NZ旅行者やNZ滞在者に、
この長文記事が役に立ちましたら、
コメントをもらえると嬉しいです。(^^)