2012/12/03

【警鐘】ブルーライトってオカルトな気がしてならない。


ブルーライトって
オカルトな気がしてならない。


【現状】
チマタで話題の
ブルーライトを遮断するメガネ。
Zoff PCJINS PCが先駆け。
最近ではiPhone用フィルムも出てきている。
ブルーライトカットモード搭載の
MEDIAS X N-04E
って、ぉぃぉぃNEC。。。



JINSは、一応ニュースキャスターをやっている
櫻井翔を使って宣伝しているから、説得力はあるし、
ジャニヲタだけじゃなく、一般に売れそうだ。


「ブルーライト研究会」とかいう
なんだか胡散臭い団体(失礼w)もできた。

慶應義塾大学の坪田一男教授(医師)とか
南青山アイクリニックの井手武副院長(医師)とか
権威を引っさげた人たちが、
とてもモットモラシイ説明をしている。
眼の専門家に聞く、LEDディスプレイから出る「ブルーライト」は何が悪い? 特集2012年06月01日 15時00分 更新

【筆者の意見】

筆者は、
1.ブルーライトの存在は否定しない。
2.メガネがブルーライトをカットすることも否定しない。

では、何に「オカルトくさいなぁ」と感じるかといえば、
3.「ブルーライト」→「眼の疲れ」の因果関係(有無・程度)である。

ブルーライトは、液晶機器の
LEDバックライトの青色発光によって
照射されるんだけど、
ここで立ち止まって考えてみるべきだ。

人の眼は、光を直接浴びれば、疲れる。

こんな当たり前のことを知らない人が結構いる。
室内灯でも、太陽でも、直接見れば、疲れるはずだ。
人間の眼は、光を直接見るようにできていない。

この道理は、パソコンやスマートフォンでも同じ。
液晶画面は、バックライトで光を照射している。
暗い部屋でも、紙の本と違い読めるのはこのためだ。
だから、そもそもブルーライトの有無に関係なく、
液晶画面を見る時間が増えれば、人間の眼は疲れる。

こんなことは、バックライトがLEDになる前、
蛍光管の液晶やブラウン管の時代から言われている。
だから、先人は「輝度を下げろ!」と伝えてきた。
輝度=Brightnessは、ディスプレイの設定で変更できる。
※ディスプレイのMenuをイジったらすぐにわかるはず。
ノートパソコンでも「Fnキー+F7」などで下げられる。
Androidなら、設定→表示→輝度で変更できる。

つまり、パソコンで眼が疲れる人の原因は、
輝度の設定が100%(出荷時初期設定)になっているから、
という可能性が高い。

パソコンで事務作業をするなら、30%で十分だ。
ビデオ(映画)を見るときだけ、100%に戻せばよい。
その方が節電にもなるし、眼にも優しい。
最初は「暗い」と感じるかもしれないが、慣れる。

んで、筆者が思うこと

☆ 明るすぎる液晶 → 眼が疲れやすい

多くの人にとって、解決すべき問題は☆だ。

△ ブルーライト → 眼が疲れやすい???

ブルーライトによる疲れの寄与度は☆よりは低い。

なんで医者でもない筆者がそう思うか。
理由。
蛍光管バックライトから、LEDバックライトになった
普及帯の製品が発売されたのが2009年7月のこと。
LG ElectronicsのW2486L-PF(akiba watch)という製品。
それ以降もLEDは、薄型ディスプレイの作りやすさや、
低い消費電力から、多くのパソコンに採用された。
そして、3年後の2012年現在まで、
「LED液晶を使ったら、蛍光管液晶よりも、
めちゃくちゃ疲れるようになったぞ!(゚Д゚)ゴルァ」
という話題がネットで目立つことはない。
つまり、蛍光管だろうが、LEDだろうが、
パソコンを見て疲れるのは同じくらいだ、
ということが、統計的有意に(笑)わかるだろう。
いわば、世界的な人体実験をしているわけで。笑

このへん、井手武氏(医師)は、
これをみなさんがどういったことで日常的にみているかというと、例えば宇宙船から地球を撮った写真。宇宙のところは真っ黒で光は見えません。でも、地球の表面の輪郭ははっきりしない。これは大気中の水分やチリに、おもに青い光が散乱してぼやけているという状態です。ですから、こういった青色成分が多いと網膜像のぼやけを引き起こすかもしれないということが考えられます。」というが、
最後の方は、なんとも歯切れが悪い。
医師として、断言はできない気持ちが伝わってくる。

また、ナナオ(液晶メーカー)いわく、
本当に単純な話だが、液晶ディスプレイの色温度と輝度を下げることで、画面から発せられるブルーライトをかなりカットできる。」とのこと。
これは、筆者と同じ結論。
特に、「ブルーライトを下げる」とかじゃなく、
「輝度を下げれば、ブルーライトも下がるでしょ。」ってこと。

ブルーライトと話が似ているのは
プラズマクラスターイオン(シャープ)や
ナノイー(パナソニック)といった、ニセ科学の類だ。
わかっている人は、マイナスイオンには騙されない。



【Watchの山口真弘氏の記事】

危ないのは、ネットの専門メディアで、
ブルーライトカットメガネを肯定する記事がでること。
筆者が気になったのは、Watchの以下の記事。

ブルーライトを吸収/カットするPC用メガネ4製品を試す
~JINS PC、Zoff PCの色あり、色なしを全部買い(山口真弘氏)


山口真弘氏いわく
「筆者がブルーライトメガネこと「Zoff PC」を初めて購入したのは今年(2012年)3月のこと。当初はあまり期待しておらず、どのみちスペアのメガネが必要なので騙されたと思って試してみるか……とオーダーして使ってみたところ、これまで何十年も悩まされていた目の疲れ、およびそれを発端とする偏頭痛がほとんど起こらなくなり仰天。驚きや喜びよりも、むしろこれまで偏頭痛でふいにした時間と薬代を返せという後悔の念が先に立つほどだ。」とのこと。

筆者は、彼がウソをついているとは言わない。
しかし、彼の発言の矛盾に気づけるだろうか。

ブルーライトカットメガネは、
LEDが照射するブルーライトをカットするメガネである。
そして、LED液晶は、3年前に発売開始されたばかりだ。

しかし、山口氏の目の疲れと偏頭痛は、
「何十年」つまり「20年以上前」からの症状である。
20年前といえば、1992年。Windows95発売前。
もちろん、このころからコンピュータはあったが、
間違いなく、LEDバックライトのディスプレイは存在しない。
よって、山口氏の目の疲れと偏頭痛は、
LEDバックライトやブルーライトによるものではない。

それにも関わらず、ブルーライトカットメガネで、
目の疲れと偏頭痛が解消されたのは、
(このメガネに魔法の回復パワーがあるのでなければ、)
単純に、メガネの効果で眼に入る光が減ったのだろう。
逆にいえば、ブルーライトメガネをかけなくとも、
「輝度」を下げれば、同じ効果は現れる可能性が高い。

3分LifeHackingの「kizuki」って誰だ? 山口真弘さんの“ライフハック”仕事術
この記事で写真の山口氏は、メガネを着用している。
つまり、もともと視力が悪いと考えられる。
ブルーライトメガネが山口氏にフィットした可能性もある。


【役立つ情報】

以下のページも、
ブルーライトカットメガネの効果に、
疑問を投げかけるものである。

JINS PCを使い始めた
http://sangoukan.xrea.jp/cgi-bin/tDiary/?date=20121101


「ブルーライト」の正体とPCメガネの効果(まとめ)
http://www.m-bsys.com/knowledge/pc-glasses


ITmediaのブルーライト関係記事


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