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2013/09/03

「ドコモ版iPhone5S」は、やっぱりナイんじゃないかなぁ。(否定説)→やっぱりdocomoが公式に否定しました。→その後、出ることに。笑



法林岳之の「週刊モバイルCATCH UP」
あらためて考える「ドコモ版iPhone」の可能性
http://k-tai.impress.co.jp/docs/column/mobile_catchup/20130903_613889.html


このWatchの記事がなかなかまとまっていて面白い。
読み応えがある分量だが、一気読みできてしまう。

法林さんといえば、「法林岳之のケータイしようぜ!! 」が有名。
去年もiPhone5の動画レビューをアップしているプロ記者。
だから、毎回いい加減な日経新聞記者(笑)の
妄想満載なiPhone希望記事とは、意味が違う。

んで、その法林さんは、
>結論を先に書いてしまうと、筆者はこの秋、
>NTTドコモが次期iPhoneを扱う可能性は十分にあると見ている。
と書いている。

法林さんは、docomoの秋冬モデルに、iPhone5Sが出ると予想。

ムムム。。。。


【筆者は否定派】

筆者的には、iPhone5Sはdocomoから出ないと思う。

・ガラケー時代にはimodeコンテンツの収益が捨てられない。
(着うたやらの月額収入が大きかった。iPhoneではiTMSに持ってかれる)
・スマホ時代はdmenuやdマーケットのコンテンツの収入がほしい。
とか
docomoには、そういう「消費者目線ではナイ、利害対立」があるわけで。

今期夏モデルでもそうだと思うんだけど、
Androidを買うと、滅茶苦茶にてんこ盛りの
プリインストールdocomoアプリが入っている。
※筆者は、買ったらとりあえずコレを止める作業をする。笑

iPhoneでは、そういうズルは制限されちゃうから、
docomoにとっては都合が悪いと思うんだよね。
だからこそ、苦肉の策として、SIMフリーiPhone5用に
去年10月からnanoUIMカードの提供を開始したハズ。
これで、一応、docomo回線でiPhone5は公認されているわけで。

消費者にとっちゃどうでもいいことなんだけど、
docomoは、これからの収益源を、回線収入ではなく、
dマーケットやらコンテンツ(dビデオ系)やらから得ようとしている。
※つい最近もTBSに70億円も出資している。
筆者的な理解だと、「docomoは、楽天になろうとしている」。
そして、たぶん、楽天にはなれないまま失敗する。笑


1.技術的に面倒くさい。

iPhoneを導入するってことは、
AndroidOSで既に対応しているサービスについて、
iOSにも新しく対応させなければならない技術的な課題がある

マルチプラットフォームを前提として、
メールやマーケットの整備をしていればいいのだけど、
docomoってそういうことが凄く苦手な企業なんだよね。

「SPモードアプリ」が出るまでの間、
Androidユーザー(たとえば初代XperiaSO-01Bのユーザー)は、
「IMoNi」という個人プログラマが作った秀逸なアプリを使い、
なぜかiモード.netというサービスに月額210円を払って
ようやく@docomo.ne.jpのメールを送受信できた。
また、「SPモードアプリ」の不具合騒動は、知っての通り。

5月には、dビデオのマルチデバイス化が開始したが、
基本的には、docomoのスマホでしかアプリが動かない。
Nexus7(2012)とNexus10は動作可能機種になっているものの、
Android4.3にアップデートしたNexus7では動作しない。笑
また、Nexus7(2013)でも、やはり動作してくれない。
お粗末なことに、docomoのdstickでさえ、
権利の関係で、見られないコンテンツが結構あったりする。
つまり、ガチガチに縛られていて凄く使いにくいのである。
ライバル「hulu」は、PC/PS3/Android/iPhoneに問題なくつながる。

自社サービスをiPhoneにすぐ対応させる技術が、docomoにあるんだろうか。
延期されまくってるdocomoメールを見ると、怪しいと思ってしまう。
技術的な側面から、docomoはiPhone導入に乗り切りになれないだろう。


2.利害対立的に面倒くさい。

iPhoneを導入するってことは、
Androidの販売数を、相対的に減らさなければならない。
いま、docomoは、ツートップ戦略と称して、
XperiaA(SONY)とGalaxyS4(SAMSON)を押していて、
XperiaAがワントップで最も多く売れている。<iPhone5よりも。

「iPhoneを導入する」ってことは、
いままで稼いでいたスケールメリットでの
SONYやSAMSONと、docomoとの利害対立を意味する。
それって、仕入れ値とかにも影響するわけだ。


これに加えて、iPhoneに機種変更するユーザーがいると、
まだ提供されていないサービスについては、
ユーザーは解約するから、docomoは丸損してしまう。
つまり、携帯の販売部門的にはiPhone5Sでホクホクでも、
docomoのコンテンツ部門的には、赤字でマイナスになる。
だから、docomo社内での利害対立を生み出してしまう。



3.何より、iPhoneは、もう古い。

スマホが好きな人だったらわかる話。
当然、docomoの人たちも知っていること。

iPhone3GSの時代は、Androidを凌駕していた。
iPhone4の時代は、Androidに勝っていた。
iPhone4Sの時代は、まだギリかな。。しかし、
iPhone5のスペックは、発売時にすでに、
Androidに抜かれて、陳腐化してしまっていた。

iPhone5Sは未発表だから、スペックは不明。
ただ、もしAndroidを超えるんだとすれば、
最低でもフルHDの解像度は搭載しなければならない。
iPhone5が1136×640だから、5Sは1920×1080ほしい。
それは、もはや、マイナーチェンジではなく、
iPhone6なんだろうけど、それくらいの変化が必要。
色違いのiPhone5Cと、ハイスペックなiPhone6が出たら面白いね。

それができないんだったら、iPhoneはもうイラネ。
あえて、高速なAndroidから移行する理由が見当たらない。





とはいえ、
ドコモからiPhone5S 9月11日発売!ソースはドコモ関係者筋か

とかいう、真偽不明なまとめもあるから、盛り上がってはいそう。

昔ほど、iPhoneをdocomoに求める声は多くない。
「どうしてもiPhoneがイイ」という人は、
これまでにソフトバンクやauにMNPしていってしまった。

iPhone5は、すでにMNPならバラマキ合戦が行われていて、
ソフトバンクやauにMNPで新規加入するだけで、
機種代金が一括0円+お小遣いがもらえるほど(16GBモデルの場合)。
これじゃ、docomoが参入したところで、もう空席がないと思う。





【9月6日・追記】
2013年9月6日
平素はNTTドコモグループのサービス・商品をご利用いただき、誠にありがとうございます。
本日、一部報道機関において、当社がアップル社の「iPhone」を発売する旨の報道がありましたが、当社が発表したものではございません。
また、現時点において、開示すべき決定した事実はございません。
http://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/page/130906_00_m.html



【9月11日・追記】
本当に出ることに。笑
Apple的にはいいのだろうけど、
docomo的にはどうなんだろうね。。。
メールとかどうするんだろう?

NTT DOCOMO & Apple Team Up to Offer iPhone in Japan on Friday, September 20
http://www.apple.com/pr/library/2013/09/10NTT-DOCOMO-Apple-Team-Up-to-Offer-iPhone-in-Japan-on-Friday-September-20.html

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